年末年始にかけて、各地で雪の被害が出た。2021年のクリスマス以降、寒波の影響で日本海側は大雪となり、東海地方や近畿地方でも積雪を観測した。22年1月6日には東京で、4年ぶりに大雪警報が発令された。

首都圏は降雪日が少ない。ただ、めったにない大雪の日に外出していた、出張先や旅行で雪国を訪れた、そんな時に予期せぬ雪害に見舞われる可能性はある。

一酸化炭素中毒が怖い

昨年12月27日、滋賀県彦根市の国道8号線で大型トラックが雪で立ち往生し走行できなくなった。これにより後続の車も動けず、渋滞が発生。同日のNHKの報道によると、立ち往生は7時間ほど続いたとみられ、以後も断続的に渋滞が起きた。

年明け1月6日には、東京都内で同様のケースがあった。首都高速中央環状線内回りでは雪のため多くの車が立ち往生。江北ジャンクション—板橋ジャンクション間で、同日夜から10時間以上動けなくなり、運転手や同乗者が車中で一夜を過ごしたと7日付朝日新聞デジタルは伝えている。

事実上、車内に閉じ込められた状態で何時間も過ごす。寒いため、エンジンをつけたまま暖房を使用しないと過ごせない。この場合覚えておきたいのが、車のマフラー周りの定期的な除雪だ。日本自動車連盟(JAF)はウェブサイトで、その重要性を説明している。エンジンの排気ガスには一酸化炭素が含まれている。無味無臭で気づきにくく、人体に有害で濃度によっては命の危険がある。

JAFは、「クルマの周囲を雪で埋めるだけでなく、ボンネットの上まで雪を被せた状態(ワイパー下の外気取り入れ口を塞いだ状態)でエンジンをかけ、空調を外気導入にして」一酸化炭素の濃度変化を調べた。「すると、排ガスが車体の下側に溜まり、エアコンの外気導入口を伝って排ガスが車内に吸い込まれていくことが確認できました」。22分で「3時間ほどで致死」という濃度に達したという。一方で、マフラーを除雪した実験では、ボンネットの上まで雪が積もった状態でも車内の一酸化炭素濃度はほとんど上がらない結果だった。

このほか「東京都防災ホームページ」では、「降雪時にやむを得ず自動車を利用する場合」の準備品を挙げている。タイヤチェーン、スコップ、手袋、ブースターケーブル、携帯電話、懐中電灯、停止指示板、けん引ロープだ。意外と盲点なのが「携帯用トイレ」。車中はもちろん雪中の路上で用便できる場所はない。必ず車内に常備しておきたい。

駅構内すし詰めでコロナ心配

雪で東急東横線のダイヤが乱れ、ごった返す渋谷駅(2018年1月22日夕、編集部撮影)

首都圏や都市部在住者は、通勤の足が鉄道という人が多いだろう。大雪になると遅延や運転見合わせ、加えて鉄道各社が安全のため本数を減らす間引き運転を実施するため、朝夕のラッシュ時に重なると大混雑を引き起こす。近年では2018年1月22日夕から23日にかけて降った雪で、首都圏の鉄道各線はダイヤが乱れ、駅が通勤客でごった返した。

すし詰め状態が続くと体調を崩したり、けがしたりする恐れがある。加えて今は、コロナ感染の不安がつきまとう。地下の駅構内や電車内で長時間、密状態の場所にとどまるのは避けたい。まして今は、オミクロン株の出現で感染が急拡大している。降雪は天気予報である程度予測できるので、可能ならテレワークを選び、電車利用を回避したい。

気象庁が2021年12月24日に発表した、22年1〜3月の天気によると、西日本の日本海側で降雪量が多いとの見通し。1月は北日本の日本海側で、平年よりくもりや雪の日が多くなるだろうとしている。きょう1月12日も、北海道から東北、北陸の日本海側で暴風雪警報が出た。予報では、東北地方は14日まで雪が続く模様で、注意が必要だ。

(J-CASTトレンド 荻 仁)

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大雪で車が立ち往生、鉄道駅は大混雑 予期せぬ雪害から身を守れ

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