乗客の減少で厳しい状況が続いている津軽鉄道(青森県五所川原市)が、地域とともに新しい取り組みで利用者を増やそうと奮闘している。新型コロナウイルスの影響で厳しさは増しているが、今冬は攻めの姿勢に転じてさまざまなイベントを相次いで打ち出すなどしており、沢田長二郎社長は「鉄道が元気になれば地域も一緒に元気になる」と話す。【野呂賢治】

県内で大雪が降った昨年12月27日、津軽鉄道では車両内をイルミネーションで飾り付けた「チカチカ☆ビガビガ列車」が運行された。沢田社長も列車に乗り込み、「こうして今日運行できることを皆さんとともに喜びたい」とあいさつ。車内では沿線に住むマジシャンによるパフォーマンスも披露された。五所川原市の女児(5)は「キラキラしてきれい。また乗りにきたい」と話した。

これは、沿線の活性化を目的に地域の団体や企業などが津鉄を支えようと同月から始めた「津鉄と地域100年プロジェクト」の一環。すでに同市の芦野公園駅周辺のライトアップや地域のリンゴ農家を招いた「りんご列車」の運行なども実施している。

津鉄は1930年に沿線住民の足として開通。芦野公園が桜で満開になる季節や冬の名物であるストーブ列車の運行の時期には多くの観光客が訪れる。ただ、利用者数は自家用車の普及や人口減などで減り続けており、2019年ごろから外国人観光客が一定程度訪れるようにもなったが、そんな時にコロナ禍が襲った。

もともと桜とストーブ列車のシーズンに稼いで通年の運行を維持するという経営構造だったが、21年1月の利用者は約1万6000人で前年と比べて1万人以上減少。白鳥泰総務課長は「昨年は支援を受けながらなんとかもった」と内情を明かす。

プロジェクトが起死回生の一手となるか。津鉄では2月まで今後もさまざまなイベントを繰り広げる予定だ。沢田社長は「地域の力を結集して頑張っていきたい」と力を込めた。

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「鉄道が元気になれば…」 津軽鉄道、攻めの姿勢で利用者増に奮闘

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