中国では高速車両「復興」シリーズの新型車両が導入されつつある。実際に乗車した人からは、居住性やサービスが向上したと評価される一方で、「あること」については「なんで今さら」と批判されている。

中国の高速鉄道の第一世代の車両は「和諧(中国語で「調和」の意)」シリーズだ。日本を含む鉄道先進国から、まずは車両を輸入し、その後は中国国内で製造するようになった。外観はほとんどの場合、日本の東海道山陽新幹線で一般的に見られるような、白と青のツートンカラーだ。

第二世代は「復興」シリーズだ。中国の自主開発による車両で、性能はさらに向上したとされている。「復興」で多く見られる塗装は、白または銀色と赤のツートンカラーだが、最近になり「緑巨人」と呼ばれる緑色に塗装された「復興」の新車両がお目見えした。

雲南省内の路線に導入された「復興・緑巨人」に乗車した人によると、座席の前後のスペースが広くなり、背もたれを倒しても、後ろの席の乗客が圧迫感を感じることはなくなった。さらに、コーヒーやピザ、フライドチキン、フライドポテト、さらには米線(ミーシエン、米で作った麺)や煲仔飯(バオズファン、肉や野菜を加えた炊き込みご飯)といった雲南グルメをオンラインで注文することができようになった。

評判が悪いのは、車体の外観が緑色であることだ。中国では1950年代から90年代まで、ほとんどの鉄道車両が緑色に塗装されていた。この旧式車両は「緑皮車(リューピーチャー)」などと呼ばれている。速度が遅く乗り心地もよくない「緑皮車」は現在となっては、農村部から都会に出て仕事をする人が、乗車賃を節約する目的などで年越しの帰省時に利用するなど、うらぶれたイメージが付きまとう。

また、新型車両「緑巨人」の色は、都会の街角などに置かれている、汚れたごみ箱も連想させるという。

雲南省内で「緑巨人」の運行がはじまった路線は、それまで「和諧」が走っていたという。「緑巨人」を利用した中国人は、「率直に言って本当に醜い」「どうしてカッコいい白い衣装を脱ぎ捨てて、緑色の服を着ることになったのか」などと批判した。

なお、中国では「緑色」が、人と自然の調和を表すシンボルカラーとして、「緑色経済」や「緑色発展」の形で、極めて多く使われている。(翻訳・編集/如月隼人)

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中国最新の「緑の高速鉄道車両」、快適さ大幅に向上したが批判の声が殺到

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