JR九州のD&S列車、黒い787「36ぷらす3」が運行開始1周年を迎え、各ルートの停車駅で記念イベントが開催された。門司港駅でも10月17日にイベントが行われ、周辺に住む小学生らが「36ぷらす3」の入線を歓迎。「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」との“共演”も実現した。

JR九州のD&S列車「36ぷらす3」が運行開始1周年。門司港駅では10月17日に記念イベントが開催された

「36ぷらす3」は、「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」をコンセプトに787系をリニューアルし、2020年10月にデビューしたD&S列車。昼間時間帯に運行され、ルートは曜日ごとに異なり、木曜日ルートは博多駅から熊本駅を経て鹿児島中央駅へ、金曜日ルートは鹿児島中央駅から宮崎駅へ、土曜日ルートは宮崎空港駅・宮崎駅から大分駅・別府駅へ、日曜日ルートは大分駅・別府駅から小倉駅・門司港駅経由で博多駅へ向かい、月曜日ルートは博多~長崎間を往復する。どのコースも途中停車駅でおもてなしが行われ、九州を満喫できる内容となっている。

車内はグリーン個室や共用スペース「マルチカー」、ビュッフェなどを備え、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」よりもカジュアルながら魅力的な鉄道旅行を楽しめる仕様となっている。今年10月に運行開始1周年を迎え、これまでの感謝の気持ちを届けるため、「36ぷらす3」の発着に合わせて各地で記念イベントが開催された。

14時19分、「36ぷらす3」が門司港駅に到着。イベント当日は晴天に恵まれ、車体やエンブレムが輝いて見えた

10月17日は日曜日コースで運行され、「36ぷらす3」は大分駅・別府駅から日豊本線・鹿児島本線を走行。14時19分、門司港駅2番線に到着した。到着と同時に地元の小学生たちがオリジナルの手旗を振り、「36ぷらす3」を温かく出迎えた。ちなみに、オリジナル手旗のデザインは曜日によって異なるという。「36ぷらす3」専用サイトに手旗のデータや作成方法が掲載されている。

ホーム上では袴姿の女性スタッフがパンフレットを配り、ジャズ演奏も行われ、旅情を感じさせるホームとも相まってレトロおしゃれな雰囲気に。駅前広場では勇壮な特別噴水が見られ、名物となっているバナナの叩き売りも行われた。

14時35分頃、隣の1番線に「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」が入線した。両列車とも肥薩線で活躍するD&S列車だが、肥薩線は2020年7月の豪雨により、八代~吉松間が不通となっている。現在、「かわせみ やませみ」と「いさぶろう・しんぺい」を連結した4両編成で、土休日を中心に門司港~博多間で特別運行を実施している。

「36ぷらす3」は門司港駅で約30分間停車。ホームではジャズの生演奏などが行われた
門司港駅で「36ぷらす3」と「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」が並ぶ。「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」は門司港~博多間で特別運行を実施している

「36ぷらす3」と「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」はいずれもJR九州を代表するD&S列車だけに、門司港駅の1・2番線に並ぶ姿は沿線住民や鉄道ファンらの注目を集めた様子だった。約15分間の“共演”を経て、14時50分、小学生たちが手旗を振る中、「36ぷらす3」は目的地となる博多駅へ向けて発車。門司港駅を後にした。

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JR九州「36ぷらす3」運行開始1周年、門司港駅でD&S列車“共演”も

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