8月に福岡市で初めて開かれた高校生を対象にした「鉄道模型コンテスト2021九州大会」で、熊本県立八代工業高インテリア科のグループが、「JR九州賞」に選ばれた。熊本の魅力をミニチュア作品で表現し、20年7月の九州豪雨や16年4月の熊本地震からの復興への願いを込めた。

テーマは「Reconstruction〜復興人生ゲーム〜」。室内装飾などを学ぶ3年生6人が課題研究として半年かけて取り組み、2年生も3人が手伝った。

生徒らは「地震から5年、豪雨から1年の節目の年なのに、新型コロナウイルスの影響で祭りやイベントなどが中止になり、地域の魅力が発信できない。熊本の良さを模型を通じて伝えたい」と制作した。

作品は短辺30センチ、長辺90センチの土台の上に、学校がある八代市と熊本市、人吉市の名所や特産品などを再現。各地を巡って旅するような世界を作り上げた。

豪雨で浸水被害を受けた人吉市の国宝・青井阿蘇神社の楼門のかやぶき屋根は、ほうきの穂先で表現。切ったつまようじを並べて通路部分を作った橋は、日本三大急流の球磨川に架かる橋をモデルにした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産を構成する「八代妙見祭(みょうけんさい)の神幸(しんこう)行列」の笠鉾(かさぼこ)は、それぞれの装飾の違いをリアルに再現した。

グループで班長を務めた植田真奈さん(3年)は「受賞はうれしい。今回の経験を生かし、就職などに向けて頑張りたい」と話した。

大会には九州の15校が参加。八代工高は122校が参加した8月の全国大会でも、理事長特別賞と審査員特別賞を受賞した。模型はJR熊本駅のコンコースに展示されている。【樋口岳大】

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熊本の魅力、ミニチュア作品で表現 鉄道模型コンで八代工が入賞

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