京都市交通局は30日、竹田車両基地にて地下鉄烏丸線の新型車両20系の撮影会を実施した。8月17日に行われた関係者向け見学会は屋内での撮影だったが、今回は屋外で撮影。新型車両の導入にともない置換えとなる10系と並んだ。

京都市営地下鉄烏丸線の新型車両と既存車両10系が並び、撮影会が行われた

地下鉄烏丸線は竹田~京都~国際会館間を結び、竹田駅から近鉄京都線・奈良線と相互直通運転を行う。京都市交通局は地下鉄烏丸線の車両20編成のうち、1981(昭和56)年の開業当初から40年にわたって使用し、老朽化の進む9編成(10系1・2次車)について、2021~2025年度にかけて新型車両へ更新する計画としている。

新型車両の外観・内装デザインは、「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇親会」(2017~2018年度に計5回開催)での議論を経て、市民および利用者を対象としたデザイン案の投票を2019年3月に実施。3案の中から「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なイメージ」の外観、「華やかで雅なカラーデザイン」の内装を最終デザインとして決定した。2020年以降、コロナ禍に見舞われるも、市民らの投票により決定したデザインで新型車両の製造がスタート。今年7月下旬、第1編成が竹田車両基地へ搬入された。

竹田車両基地で行われた新型車両の撮影会。近鉄京都線・奈良線へ直通する際の「急行 A28 奈良」の表示に変更する場面も
前面非常はしごを設置する作業も行われた

新型車両の製造は近畿車輛が担当。車体はアルミ製で、丸みを帯びた前面形状となり、種別・行先表示器はフルカラーLEDに。窓下に前照灯・尾灯、連結器の両側に急行灯を配置している。車体前面から側面上部にかけて、地下鉄烏丸線の路線カラーである緑色(エメラルドグリーン)のラインを配し、車体側面の乗降ドアも緑色の配色となった。

外観・内装デザインに京都の伝統産業素材・技法も採用しており、一例として、先頭車の乗務員室後方に取り付けた京都市交通局章は金属工芸「鎚起(ついき)」の技法を活用し、局章に凹凸状の鎚目(つちめ)模様を入れ、緑色に着色している。車内においては、先頭車に多目的スペース「おもいやりエリア」を設置するとともに、車いす・ベビーカー利用者向けのスペースを増設し、バリアフリー化の推進を図った。

新型車両の運転台
多目的スペース「おもいやりエリア」
車内はロングシート主体の配置に

8月30日の撮影会では、新型車両(「2131」「2231」「2331」「2631」「2731」「2831」の6両編成)と既存の10系(「1101」~「1801」の6両編成)が1編成ずつ並び、外観の公開に加え、新型車両の前面非常はしごを設置する作業なども公開された。先頭車の種別・行先表示を変更する場面もあり、「K15 竹田」「K11 京都」に続いて近鉄京都線・奈良線へ直通する際の「急行 A28 奈良」との表示も。いずれも行先の駅名と駅ナンバリングが並んで表示される。反対側の先頭車では、京都市交通局の地下鉄・市バス応援キャラクター「太秦萌」のイラストとともに「試運転」と表示された。

新型車両の第1編成は現在、最終段階の仕上げを行っており、各機器の調整・機能検査に続き、試験運転等も実施する予定。来春の営業運転開始をめざす。営業運転に先立ち、10月17日に地下鉄烏丸線新型車両見学会が開催され、京都市在住者および通勤・通学者を対象に250名(小学生以下は保護者同伴)を募集。9月1日から往復はがきによる受付を開始する。申込みは1団体1通、5人までとし、応募者多数の場合は抽選となる。

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京都市営地下鉄烏丸線の新型車両20系、屋外で撮影会 – 10系と並ぶ

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