「気がついたら、壁の中に鉄道が開通していました」という投稿に「まさか電車が走るとは…」「こんな素敵な駅の改札口がほしい」「こびとさんたちは次はどこの駅へ向かうんだろう」とさまざまなコメントが寄せられ話題に。投稿主のMozuさんは、子どもの頃、情景師アラーキーさんの作品に触れて以来、「自分も作ってみたい」と、”こびとが住む“という設定でミニチュア作品を制作している。これまではコンセントを開けると、秘密基地や和室、縁側などのこびとの部屋が広がっていたが、今回は駅のホーム。しかも壁の中には電車が走り抜けているという新しい試みも。そんなMozuさんに着想や制作時のエピソードなど、話を聞いた。

■自動改札機は情報がなくて制作に苦労も「点字ブロックを立体にしたのもこだわりの一つ」

——「こびとの駅」の投稿に「学校、部屋、今度は駅か。すごいなー発想がどんどん広がって行ってる」「壁の中を走る電車なんて夢がひろがる世界ですね」「すごい再現力! 駅名もかわいい」とさまざまな反響が寄せられています。今回の反響についてどのように感じていますか。

【Mozu】正直こんなに反響があるとは思わなかったのでびっくりしました。今回の「こびとの駅」はもともと僕が小さなころにプラレールで遊んでいた頃から、「壁の中に電車が走っていたら面白いな」と想像していたものだったので、同じようなことを考えている人が割といたのが嬉しかったです。

——「冷蔵庫前駅」や「リビング線」、「台所エクスプレス」などのユニークなネーミング、広告ポスターまで芸が細かくて、見るたびに発見がありますね。

【Mozu】 こびとにとっては家が世界のすべてです。スーパーへの買い物は家の冷蔵庫に行くような感じかなと想像して「冷蔵庫前駅」という駅名を付けました(笑)。細部にまでこだわるのはこびとの世界のストーリーを見ている人に想像して楽しんでほしいからというところからです。

——今回の作品は制作期間が3ヵ月とのことですが、一番こだわったところ、一番苦戦したところなど、それぞれエピソードを交えて教えてください。

【Mozu】自動改札機は実際の寸法や詳細な画像についての情報がなくて形にするまで苦労しました。また、点字ブロックも画ではなくて立体的に作ったのもこだわりの一つです。「青山一丁目駅みたい」というコメントもあったのですが、田端駅の小さな改札口を参考にしたんです。実際に田端駅まで行って、いろんな角度から観察したり、写真を撮ったりして作り上げていきました。

■“こびと”の世界を通して伝えたい想い「視点を変えたら面白いものって結構ある」

——現在は、大阪で個展「Mozuアートワークーちいさなひみつのせかい」展を開催中のMozuさん。「こびとの駅」も展示されているのですか?

【Mozu】もちろん。今回の個展は動画や画像では味わえない実物だからこその魅力を体感してもらえたらと思っています。たとえば「こびとの駅」は実際に電車が走っている裏側まで見られるようになっています。あとは光の具合。証明によって作品の表情が全然違うのでそういったところを見ていただけたらと思います。

——Mozuさんの作品に感化されて、夏休みの工作に「こびとの押し入れ」を制作された方も。このようにMozuさんの作品から創作の楽しみを見つけていく方たちへ、どのような今後は作品を通してどんなことを伝えていきたいですか。

【Mozu】とにかく自分自身が作品を作ることが楽しいので、物を作る楽しさを知ってもらえたらなと思っています。僕自身は、情景師アラーキーさんの作品に触れて、「こんな世界があるんだ!」と衝撃を受け今に至ります。僕が誰かにとってそんな存在になれたらこんなにうれしいことはないです。僕の作品は、日常を別の視点で切り込んだものが多いので、視点を変えたら、面白いものって結構あるんだよっていうことも作品で伝えられたらと思います。

#電車 #改札 #冷蔵庫 #モデル


壁にミニチュア鉄道が開通? 「冷蔵庫前駅」を通過する電車に435万再生 改札口のモデルは山手線のあの駅

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