京都市交通局は17日、地下鉄烏丸線の新型車両20系の関係者向け見学会を開催した。烏丸線にとって40年ぶりの新型車両となる20系は、来春の営業運転開始を予定している。

京都市営地下鉄烏丸線の40年ぶりとなる新型車両20系が公開された

当日は京都市長の門川大作氏をはじめ、20系のデザイン設計に関わった「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」(デザイン懇談会)メンバーや車内の装飾製作に携った関係者らが参加した。見学会を前にセレモニーが行われ、門川市長は京都市交通局の現状に関して、「この20年で市内のマイカー利用者3割減、鉄道・バス利用者2割増を実現」したと説明し、交通局の経営改善の成果を強調。一方で、昨今のコロナ禍により厳しい状況となっていることも付け加えた。

新型車両20系についても触れ、「誰にもやさしい地下鉄」「京都ならではの地下鉄」「市民が愛着を持ってもらえる地下鉄」の3つのコンセプトを兼ね備えた車両であることを説明した。

デザイン懇談会の座長である吉田治英氏によると、2017年から市民や観光客などさまざまな視点から新型車両のデザインを検討したという。また、「市民の足か、観光か」という二者択一ではなく、両者のバランスを配慮した車両であることを強調した。その後、新型車両の車内装飾の製作等に携った関係者へ、門川市長から感謝状が贈られた。

セレモニーに続いて見学会となり、新型車両の外観・車内が公開された。烏丸線の新型車両20系は、車内に「京都らしさ」をふんだんに盛り込んだ車両となっている。

車体は既存の10系と同様、アルミ素地がよく目立つ。車内はロングシートで、烏丸線の路線カラーである緑色が際立つ内装に
車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースも設置。先頭車両の多目的スペース「おもいやりエリア」では、京都の伝統産業の素材を飾り付けるガラス張りのスペースも設けられた

両先頭車に車いす・ベビーカー利用者も安心して使える「おもいやりエリア」を設置。その中央部にある立ち掛けシートには、京都の伝統産業素材・技法を用いた飾付けが見られるガラス張りのパネルが設けられている。パネルに飾られる素材は編成ごとに異なり、今回展示された第1編成では、西陣織と京友禅が飾られていた。局章や標記銘板などにおいても、京都の伝統産業素材・技法が用いられている。見学会の参加者らは、随所にある「京都らしさ」に目を見張っていた。

烏丸線の新型車両20系は現在、1編成(6両編成)が竣工し、今年7月下旬に竹田車両基地へ搬入された。来春の営業運転開始をめざしており、最終的に計9編成を2025年度までに導入予定。烏丸線の開業当初から活躍している10系1次車を置き換える。

セレモニーでは京都市長の門川大作氏、「地下鉄烏丸線車両の新造にかかるデザイン懇談会」座長の吉田治英氏が挨拶。車内装飾の製作等に関わった関係者へ、門川市長から感謝状が贈られた

なお、京都市交通局では10月17日、一般向けの「地下鉄烏丸線新型車両見学会」を開催。京都市に在住または通勤・通学している人を対象に、250名を募集する。9月1日から往復はがきにて申込みを受け付けるとのことだ。

#新型車両 #地下鉄 #電車


京都市営地下鉄烏丸線の新型車両20系を公開「おもいやりエリア」も

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