京都市交通局は来春の営業運転開始をめざす地下鉄烏丸線新型車両の外観・内装において、京都の伝統産業素材・技法を活用する。このほど活用事例の第2弾として、車内の釘隠しと吊手のデザインが公開された。

連結部通路(イメージ図)

地下鉄烏丸線では、現行車両20編成のうち9編成について、2021~2025年度にかけて新型車両に更新する予定。1編成目は今年7月に搬入され、2022年春の営業運転開始をめざし、現在は最終段階の仕上げを行っているという。

京都ならではの地下鉄として、新型車両の外観・内装デザインに京都の伝統産業素材・技法を活用しており、今回は内装デザインの釘隠しと吊手を紹介している。

「釘隠し」のデザイン(実物写真)。2号車は「サトザクラ(春)」、3号車は「シダレヤナギ(夏)」、4号車は「タカオカエデ(秋)」、5号車は「ツバキ(冬)」をデザインした

釘隠しは中間車両(2~5号車)の連結部通路の壁に設置され、1編成あたり8個、9編成導入後の合計で72個を予定。寺院などの伝統的な建築の装飾に用いられる釘隠しは、金属工芸の鏨(たがね)による打ち出しや彫り技法により製作され、新型車両では車内装備品のネジ隠しとして活用される。

釘隠しの材質は銅。編成ごとにテーマを定め、車両ごとに異なる4種類のデザインで製作している。1編成目のデザインに関して、「京の花」と「京の木」のテーマの中から、季節ごとに「サトザクラ(春)」「シダレヤナギ(夏)」「タカオカエデ(秋)」「ツバキ(冬)」を選定したとのこと。

室内の吊手配置(イメージ図)

吊手は「北山丸太」製の吊手の鞘(さや)に「京くみひも」の飾付けが採用され、中間車両(2~5号車)の車内に1編成あたり24個、9編成導入後の合計で216個を設置する。

通常はプラスチック製である吊手の鞘(さや)を「北山丸太」で製作し、帯締めや羽織紐などの和装に用いられる「京くみひも」を鞘(さや)に巻き付けている。鞘には「北山丸太」と「京都市交通局章」の焼印を入れ、「京くみひも」はシンプルでなじみのある組み方を選定。「襲(かさね)の色目」と呼ばれる平安時代以降の公家社会に行われてきた衣服を重ねて着たときの色の取り合わせを参考にして、季節ごとに4種類のデザインで製作している。

吊手(実物写真)
吊手の鞘(さや)の焼印

春をイメージした2号車の組み方は四つ組(よつぐみ)で色は菫(すみれ)、夏をイメージした3号車の組み方は唐打(からうち)で色は撫子(なでしこ)、秋をイメージした4号車の組み方は静海(せいがい)で色は青朽葉(あおくちは)、冬をイメージした5号車の組み方は八つ組(やつぐみ)で色は氷重(こおりがさね)となっている。

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京都市営地下鉄烏丸線の新型車両、釘隠し&吊手にも伝統素材・技法

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