政府は2日、新型コロナウイルスの感染者急増を受け、埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県に緊急事態宣言を発令した。感染拡大を防ぐため、政府は県境を越える不要不急の移動の自粛を呼びかけているが、お盆休みを控えて航空や鉄道の予約は前年より増えており、人の動きはむしろ活発化しつつある。

航空各社によると、お盆休み期間(6〜15日)の国内線の予約は前年比1・4倍の165万3000人。国際線も5万5000人で同2・7倍に増えた。

全日空によると、予約は東京都が4回目の宣言期間に入った7月中旬以降も伸びており、担当者は「ワクチン接種が進み、里帰りする人の需要がある」とみる。

鉄道も同様だ。JR各社によると、6〜17日の新幹線、在来線の指定席予約は先月19日現在で84万席に達する。感染拡大前の2019年比では76%減だが、20年より1割増えた。新幹線の路線別では北海道(前年比28%増)や東北(同48%増)が大きく伸びている。JR東日本では会員限定で、新幹線の一部を半額で利用できるサービスを実施している。

行楽地の週末(7月31日〜8月1日)の人出も昨年同時期の週末(8月1〜2日)より増えた。ソフトバンク子会社「アグープ」の推計データによると、神奈川県の江の島は53%増で、長野県の軽井沢・プリンスショッピングプラザも33%増、栃木県那須町は12%増だった。旅行大手のJTBは、夏休み(7月20日〜8月31日)の国内旅行者が前年比5・3%増の4000万人に上ると推計する。

今回の発令を受け、千葉県鴨川市や館山市などにある海水浴場は2日から閉鎖された。また、国土交通省は地方の高速道路を対象とする土日祝日割引の停止を29日まで続けることを決めている。

宣言の対象は、期間が延長された東京都と沖縄県を合わせて計6都府県になった。北海道、石川、京都、兵庫、福岡の5道府県には「まん延防止等重点措置」が適用された。宣言、まん延防止措置とも期間は31日まで。

加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、都道府県境を越える移動を避けるよう訴えた上で「これまで長期休暇や連休などで感染が拡大したことがある」と指摘。特に首都圏など宣言発令地域からの移動は「極力控えるように促している」と強調した。

また、栃木、福島両県へのまん延防止措置の適用に関して、加藤氏は「要請があれば速やかに検討していく」と述べた。栃木県は2日、政府に適用を要請し、福島県も要請を検討している。【内橋寿明、木下翔太郎、加藤明子】

#予約 #緊急事態宣言 #政府 #感染


緊急事態宣言発令でも人の流れ活発化 航空、鉄道予約増

関連記事

地味なイメージの一新目指す「JR相模線」、その100年の歴史とは

【現場から、】SL食堂でコロナ禍を乗り切れ

鉄道イベント「高額化」に驚き コロナ禍も影響?1泊10万円の体験ツアーも登場

JR東日本「長岡車両センター見学会」開催、EF81形・EF64形など展示

山陽 九州新幹線用 8両編成 N700系 JR西日本 S編成 の座席モケットを手に入れるチャンス

アムトラック脱線現場