【モスクワ=工藤武人】ロシア極東と東シベリアを結ぶ「第2シベリア鉄道」(バム鉄道、全長約4300キロ・メートル)の全線複線化工事で、労働力不足を解消するため、受刑者が動員されている。第2シベリア鉄道は第2次世界大戦後、旧ソ連の「シベリア抑留」で連行された日本人も建設に従事させられた。ソ連時代の強制労働を想起させるとの指摘が出ている。

露大統領府によると、受刑者の動員は、マラット・クスヌリン露副首相が今月7日、オンライン形式で開かれた閣議で、 #プーチン 露大統領に「受刑者1000人以上を動員している」と説明した。プーチン氏は、中国などアジア太平洋向けの石炭の輸出拡大を目指し、鉄道の輸送能力拡大を急ぐよう号令をかけている。

プーチン氏は今月上旬、石炭埋蔵量世界2位のロシア屈指の炭鉱地帯、西シベリアのケメロボ州を視察し、「一刻も時間は無駄にできない」と強調した。

受刑者導入は、新型コロナウイルス禍で、中央アジアなどからの出稼ぎ労働者が母国に帰国後、ロシアに戻るのが困難な状況が続いていることが背景にある。受刑者は別の建設工事でも労働力として期待されており、クスヌリン氏は全国で約18万人の受刑者が従事可能との見方を示した。

シベリア抑留では、日本政府の推計によると、旧ソ連が満州(現中国東北部)や千島列島などから日本兵ら約57万5000人をシベリアなどに連行し、過酷な労働や寒さなどで約5万5000人が死亡した。

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シベリア抑留者が建設従事の鉄道、複線化工事で受刑者動員…プーチン氏が号令

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