2021年4月に、台湾で発生した特急列車の脱線事故は、49人が死亡するという痛ましい結果になった。中国人のなかには、2011年に中国・温州市で発生した高速鉄道の追突事故を思い出した人もいるようだ。この事故による死者数は40人と発表されている。

中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、台湾の特急脱線事故と、中国・温州で発生した高速鉄道の衝突脱線事故を比較し、賠償金や対応のスピードが全く違っていたと指摘する動画を配信した。

動画の中国人配信者はまず、台湾の痛ましい事故により犠牲となった人々に哀悼の意を表したうえで、台湾政府の反応の素早さを称賛している。台湾鉄路管理局は事故発生後すぐに、亡くなった方の遺族と負傷者に慰問金を支給し、賠償金の額も発表した。金額についても、遺族、重傷者、軽傷者それぞれに、540万台湾ドル(約2093万円)、240万台湾ドル(約930万円)、60万台湾ドル(約232万円)を支払うと発表した。動画は、対応の素早さに加えて金額も中国とずいぶん違うと伝えている。

では、中国・温州での衝突事故はどうだったのだろう。配信者は、金額がなかなか定まらず、実際に支払われるまで数年かかったと指摘している。事故直後の賠償金は10数万元が提示されたようだが、少なすぎると批判されたため、50万元(約850万円)ほどまで引き上げられた経緯がある。しかし、それでも合意することができず、91万5000元(約1555万円)になったとされているが、遺族の誰も納得しなかったため金額が徐々に引き上げられたと紹介している。

台湾の事故では政府による慰問金のほかに、支援募金も遺族や被害者に分配され、遺族には1人あたり約1500万台湾ドル(約5800万円)が支払われるとの報道もあり、差はさらに広がりそうだ。

コメント欄を見ると、「人命の価値の差」を痛切に感じた人は多いようで、「同じ民族でも、命の価値は違う」という人や、台湾の賠償金は「命への尊重の表れだ」と感心する人、また「比較すると傷つく」という意見も多かった。それにしても、温州での衝突事故という中国人にとっては「敏感な話題」を、動画で配信する人がいるというのは意外なことだ。事実、「温州の話をする勇気があって、すごいね」という人も複数見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

#中国人


中国・温州の鉄道事故と台湾の鉄道事故、中国人が指摘した「違い」とは

関連記事

沢口靖子「鉄道捜査官」最新作に“あの定番人物が不在?”異変にザワザワ

沿線住民に「愛されている」路線ランキング! 3位「埼玉高速鉄道線」、2位「北総鉄道北総線」、1位は千葉県の……?

不死鳥「ひのとり」で新幹線に挑む、近畿日本鉄道・名阪特急の歴史がすごい

張吉懐高速鉄道、通電走行テストを開始—中国

山村紅葉はどっちの役?沢口靖子「鉄道捜査官」ファン注目の「意外ポイント」

JR西日本「etSETOra(エトセトラ)」10/2から復路も呉線経由で運行へ