三菱電機が鉄道用空調装置の検査不正を繰り返していた問題で、製造拠点の長崎製作所(長崎県時津町)で、偽装された数値を自動的に作成するプログラムが1980年代から使われていた可能性が高いことが1日、分かった。プログラムは顧客の指示通りに行う検査の手間などを省くために導入されたとみられ、組織的な不正が長期にわたり計画的に行われていた疑いが一段と強まった。
同社は今後、不正の全容と原因を調べて再発防止策を策定する。また、外部弁護士を含む調査委員会を設置し、同様の不正の有無について全社的な調査に着手する方針だ。
プログラムは、空調装置の冷房性能と消費電力を調べる際、顧客の指定とは異なる条件で試験を行っても、条件に沿った形に自動的に数値を偽装するもの。指定通りに行った初号機の「形式試験」結果に基づき、「適当に数値をばらつかせた」(関係者)上で、合格証に当たる検査成績書を作成し、顧客に提出していた。
顧客が指定する試験は手間暇がかかるため、三菱電機側が定めた条件で一律的に検査し、事後に数値を偽装してつじつまを合わせた形だ。プログラムによる不正は80年代には行われていたとみられるが、実際の不正はそれ以前から常態化していた可能性もある。
同社によると、検査不正は少なくとも85年ごろから2020年まで行われていた。最大8万4600台が不正の対象になる可能性がある。このうち6万8800台は国内の鉄道会社に出荷、1万5800台は海外の地下鉄などに納入された。
長崎製作所ではこのほか、ブレーキなどに使う空気圧縮機ユニットの形式試験についても、旧機種の試験結果を採用するなどの不正を最大1000台で行っていたことが明らかになっている。
〔写真説明〕鉄道用空調装置の検査不正が発覚した三菱電機の長崎製作所=長崎県時津町(同社提供)

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偽装プログラム、80年代から=組織的不正が常態化—三菱電機

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