「鉄道友の会」が最優秀車両に贈る「ブルーリボン賞」で、近畿日本鉄道の名阪特急「ひのとり」(80000系)が2021年の受賞車両に選ばれた。全国の16車両が候補となった中、「沿線の伝統的景観と調和した完成度の高く、魅力あふれる車両」と高い評価を獲得。新型コロナウイルスの影響による旅客需要の低迷は続いているが、「特急王国」の異名をとる近鉄は「大変に光栄。より快適、より楽しんでもらえる車両づくりに努めていきたい」と喜びのコメントを出した。

同賞は1958年に始まり、64回目となる。前年に営業運転を始めた車両が対象で、デザイン、快適・安全性、新技術の活用など計10項目に基づき、会員が投票する。近鉄にとっては2014年の観光特急「しまかぜ」(50000系)に続き、9回目の受賞となった。

同会によると、ひのとりは▽先進的でスピード感のある車体フォルムや、艶感のある深い赤色塗装▽後席への圧迫感をなくすため、バックシェルを設けた特製シート▽良好な乗り心地を実現した電気式横揺れ防止装置——などが高評価を受けたという。

会員投票では、トップの156票(支持率59・3%)を獲得。JR東日本の「サフィール踊り子」(E261系)、JR東海の新幹線N700Sなどのライバルを抑え、須田寛会長らによる選考委員会も全員一致で賛同した。

近鉄によると、ひのとりは20年3月にデビューするまで、約6年の開発期間を要した。同社広報部は受賞について「大阪と名古屋をつなぎ、当社の新しいフラッグシップとなる特急。ご利用いただくすべての皆さまへ、厚くお礼申し上げます」としている。【高橋昌紀】

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「ひのとり」ブルーリボン賞 近鉄、特急「しまかぜ」に続き9回目

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