全国のローカル鉄道を巡り、鉄道版の「ご朱印」にあたる「鉄印」を集める旅行が注目を集めている。そんな新しい鉄道旅の魅力を伝える特別番組「私たち鉄印帳はじめます。」が、9日午後7時3分からBS11で放送される。約2時間の紀行番組では鉄印集めの楽しさに加え、車窓に流れる風景や沿線の観光スポットなどを紹介し、旅気分が満喫できる。(笹島拓哉)

わたらせ渓谷鉄道からスタート

鉄印は、全国40社の地方鉄道でつくる「第三セクター鉄道等協議会」が企画したもので、昨年夏から加盟各社の指定窓口で鉄印を記帳するための「鉄印帳」(48ページ、2200円)を販売している。鉄道ファンを中心に人気を博し、鉄印帳を埋め尽くした「マイスター」が続々と誕生している。

番組では、旅好きという女優の #高橋メアリージュン と佐藤乃莉による1泊2日の鉄道旅の様子を伝える。2人は、地方鉄道3社の路線を乗り継ぎ、鉄印を集めていく。

2人の旅は「わたらせ渓谷鉄道」からスタート。中心駅の大間々駅(群馬県みどり市)で鉄印帳と最初の鉄印を入手すると、途中下車をしながら、初日は北側の終点・間藤駅(栃木県日光市)まで鉄道旅を楽しむ。2日目は、「野岩(やがん)鉄道」の新藤原駅(同)で二つ目の鉄印を手に入れる。その後、同鉄道と直結する「会津鉄道」に乗り、会津田島駅(福島県南会津町)で、この旅で最後となる鉄印をもらう。

2人の会話はほぼ無編集…「自然な雰囲気に」

番組のテーマとなっている鉄印をもらう場面を丁寧に見せつつ、車窓からの風景や絶景の中を走る列車などをきれいな映像で紹介している。西原慎太郎プロデューサーは「鉄道ファンの方はもちろんのこと、幅広い世代の視聴者に鉄道旅の魅力を感じてもらうため、映像の美しさにはこだわりました」と打ち明ける。番組では、動画撮影もできる一眼レフのカメラをあえて用いて、2人が旅する様子を色鮮やかに撮影した。

また、若者同士の旅の自然な雰囲気を見てもらおうと、高橋と佐藤の会話は、ほとんど編集せずに使ったという。沿線の名所や特産品などを楽しみ過ぎて、乗り継ぎ列車の発車1〜2分前にホームに駆け込む場面も複数ある。

コロナで苦境の鉄道会社「盛り上がってくれたら」

話題の鉄印帳をテーマに若者を意識した紀行番組とあって、関係者の期待も高い。2人が初日に乗った、わたらせ渓谷鉄道の品川知一社長は「コロナ禍で団体客は激減していますが、一方で若者が一人旅する姿をよく見かけるようになりました。かつてのご朱印帳のように、鉄印帳も若い女性に受け入れられている手応えを感じられるようになりました。この番組で、その機運がさらに盛り上がってくれたら」と話す。

若者を意識した紀行番組は、高齢の視聴者が多いBS局にとっては挑戦だ。BS11の松友大輔・制作局長は「BS各局で一時、乱立ぎみだった紀行番組は、現在、テーマ性のある番組が主流。鉄印帳は若者の興味をひく題材なので、BSを見るきっかけにしてもらいたい」と話していた。

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女優2人、「鉄印」集めるローカル線の旅…「美しい映像」にこだわり特別番組

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