京成トラベルサービスは5月29日、京成電鉄の後援で「京成電車大集合! スカイライナー車両で行く! 『宗吾車両基地見学ツアー』」を開催した。当日は京成上野駅から「スカイライナー」AE形の特別列車に乗車し、宗吾車両基地へ。京成電鉄で現在活躍中の全形式を見られる機会となった。

宗吾車両基地に京成電鉄の全形式が集結

「スカイライナー」AE形の特別列車は8時52分、京成上野駅1番線に入線。車両はもちろん、電光掲示板の「団体専用」という普段あまり見かけない表示も参加者たちの関心を集めたようだった。隣の2番線には、営業列車の「スカイライナー21号」(京成上野駅9時0分発)が停車しており、「スカイライナー」同士の並びも注目を集めた。

京成上野駅1番線に「スカイライナー」AE形の特別列車が入線
珍しい「団体専用」の表示に注目する参加者も多かった
「スカイライナー21号」(写真左)の発車後、特別列車も発車し、宗吾車両基地へ

「スカイライナー21号」の発車を待った後、特別列車は9時7分に京成上野駅を発車。京成本線経由で宗吾参道駅および宗吾車両基地に向かう。町屋駅を通過した後、車内では「スカイライナーBOX」に詰められたお菓子が参加者にプレゼントされた。

AE形は成田スカイアクセス線走行時のようなスピードは出せないものの、左右に住宅が並ぶ沿線や、京成津田沼駅から先の区間で見える田園地帯の中を滑らかに走る。朝夕に「モーニングライナー」「イブニングライナー」として運行されるが、日中時間帯の京成本線(京成高砂駅以東)をAE形が走ることは珍しい。

「スカイライナーBOX」に詰められたお菓子が参加者にプレゼントされる
扉上のモニターには前面展望の映像が映し出された
京成津田沼駅を通過。新京成電鉄8900形が停車中

八千代台駅を通過したところで、車内にてビンゴ大会が行われた。京成上野駅での受付時、参加者全員にビンゴカードが配布されており、車内アナウンスに合わせてマスを埋めていく。15個の数字が読まれる間に、縦・横・斜めのどれか1列でもそろえばビンゴ達成だ。ビンゴを達成した人は、宗吾車両基地内の京成トラベルサービス物販コーナーで賞品と交換できる。

賞品は後でビンゴカードと交換となるため、早い者勝ちではない。参加者は自分の座席に座りつつ、気楽に楽しめる。大きな声で盛り上がっているわけではないが、皆ビンゴに熱中している様子が伝わった。筆者がいた7号車でも、見事ビンゴを達成し、喜ぶ参加者の姿を見ることができた。



車内でビンゴ大会を開催。見事にビンゴを達成した人も

10時3分、特別列車は宗吾参道駅に到着し、進路を変えて宗吾車両基地に進入する。途中、洗車機通過体験として、全員が列車に乗ったまま、洗車機の中をゆっくりと通過した。高速回転するブラシを車内から見られる貴重な機会で、迫力もある。洗剤が吹き付けられた後、水で洗い流される様子が客室窓からも確認できた。洗車機を通過した特別列車は基地内を何度か往復し、10時20分に基地内のプラットホームに到着した。



宗吾参道駅に到着後、進路を変えて宗吾車両基地へ。洗車機通過も体験

ここから先は宗吾車両基地内を自由に見学できる時間となる。特別列車を降りて右側、仕立検車庫の奥に、京成本線系統で運行中の車両5形式が展示された。向かって右から、2003(平成15)年に登場した京成グループ標準車両の3000形、1991(平成3)年の北総鉄道京成高砂~新鎌ヶ谷開業に合わせて登場した3700形、1982(昭和57)年に登場した京成電鉄初のオールステンレス車3600形、初代AE形の台車・走行機器を流用し1993(平成5)年にデビューした3400形、京成電鉄の通勤型車両では初の冷房車として1972(昭和47)年に登場し、1996(平成8年)に更新された3500形。

京成本線系統の車両が並ぶスペースは狭いため、特別列車の乗車した号車を基準に、4・5号車の参加者を1班、3・6号車の参加者を2班、1・8号車の参加者を3班、2・7号車の参加者を4班として分け、1班につき15分の入替えで見学時間が設けられた。短い時間ながら、全形式を一度に見られる機会ということもあり、参加者たちは撮影も行いつつ、車両見学を楽しんでいた様子だった。

京成本線系統の通勤型車両5形式が並んだ
(写真左から)3700形と3000形
(写真左から)3500形と3400形、3600形のファイアーオレンジの編成

仕立検車庫の内部では、成田スカイアクセス線用の車両2形式が展示されていた。向かって右側の3100形は2019(令和元)年に登場したばかりの新型車両。座席の一部を折り畳み、荷物を置くスペースにできる。外観は成田スカイアクセス線の色に合わせたオレンジを配色し、本線系統とは異なる色で誤乗防止にも役立つ。5月22日に開催された「京成線ミステリーツアー」では、3100形が初めて芝山鉄道線への乗入れを果たした。

左側の車両は、成田スカイアクセス線が開業した2010(平成22)年から運行されている3050形。基本的な形状は3000形とほぼ同じだが、外観のデザインが異なっている。登場時は青色の太帯に飛行機のデザインを散りばめた外観だったが、3100形の登場に合わせてオレンジ色に変更された。

成田スカイアクセス線用の車両3050形(写真左)・3100形(同右)
3050形の種別・行先が「アクセス特急 成田湯川」の表示に
都営浅草線との相互直通運転60周年のヘッドマークを掲げた3100形

特別列車に使用されたAE形も展示された。「スカイライナー」としては3代目の車両で、2010(平成22)年から活躍中。現在、私鉄で唯一となる160km/h運転(印旛日本医大~空港第2ビル間)を行っており、日暮里~空港第2ビル間において、それまで京成本線経由で所要時間51分だったところを所要時間36分に短縮した。車両デザインはファッションデザイナーの山本寛斎氏が担当した。



3代目「スカイライナー」車両AE形。「TOKYO2020」ラッピングのAE08編成が特別列車に使用された

検車庫前では京成電鉄・京成トラベルサービスがそれぞれ物販ブースを設け、参加者たちも足を運んでいた。特別列車の車内で行われたビンゴ大会でビンゴを達成した人は、ここで賞品と交換することができた。

AE形の8号車では、3歳以上小学生以下のこども限定で「スカイライナー」車内放送体験を実施。こどもたちはスタッフの指示に従い、マイクのボタンを押して車内アナウンスの原稿を読み上げた。元気のある声でありながらも、ていねいに原稿を読んでいたのが印象的。号車ごとの班に分けて、15分ごとの入替えで実施された。



京成電鉄・京成トラベルサービスのグッズ販売と車内放送体験


宗吾車両基地に保存されている車両もツアー参加者に公開された
初代「スカイライナー」AE形も

正門に入ってすぐ左のスペースには、静態保存された200形、初代3000形、初代AE形、AE100形もいる。中でも元「スカイライナー」車両である初代AE形やAE100形が人気で、車両の前で記念撮影を行う家族が多かった。「青電」200形、「赤電」初代3000形は、おもに大人のファンから注目を集めていたようだった。

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京成電鉄の全形式集結! 特別列車も運行「宗吾車両基地見学ツアー」

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