【台北時事】台湾交通部(交通省)台湾鉄道管理局(台鉄)が運行する特急列車「タロコ号」が脱線し、250人を超える死傷者を出した2日の事故で、林佳竜・交通部長(交通相)が引責辞任を表明した。新型コロナウイルスの抑え込みに成功した民進党・蔡英文政権にとっては、台湾の鉄道史上最悪レベルとなった今回の事故は痛手となりそうだ。
「われわれの仕事は十分ではなかったし、改革のスピードも足りなかった。社会の批判を甘んじて受ける必要がある」。林氏は4日深夜、フェイスブックへの投稿で辞任の理由をこう説明した。
2018年10月に18人の死者を出したプユマ号の脱線事故では、台鉄のずさんな運営体制に非難が集まった。19年1月に交通部長に就任した林氏に改革が託されたが、台鉄の旧態依然とした体質は変わらないまま再び重大事故を迎えた。野党から「監督責任がある」などと追及されていた林氏は、批判が政権全体に波及するのを回避するため、辞任を決意したもようだ。
一方、捜査当局は4日、事故の原因となった作業車を運転していた土木工事会社代表の男の身柄を拘束し、本格的な取り調べを始めた。
男は、線路に転落した作業車に列車が激突した前後に、線路脇の斜面の上から現場を「傍観」していたことが判明。通報も救助活動もせずに立ち去った疑いが持たれている。捜査当局は賠償責任を見据え、男の資産を差し押さえる手続きを始めた。
台鉄は5日、負傷者が日本人2人を含む211人になったと発表した。死者は50人。
〔写真説明〕引責辞任を表明した台湾の林佳竜・交通部長(交通相)=2018年7月、台北(AFP時事)
〔写真説明〕脱線した台湾の特急列車「タロコ号」=3日、東部・花蓮県(EPA時事)
〔写真説明〕上空から見た台湾の特急脱線事故現場=2日、東部・花蓮県(AFP時事)

#台湾 #事故 #列車事故 #捜査


列車事故、政権の痛手に=捜査本格化—台湾

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