2020年7月の九州豪雨で甚大な被害を受けて全線運休中の第三セクター「くま川鉄道」(熊本県人吉市)は24日、人吉温泉(同市)—湯前(ゆのまえ=同県湯前町)間24・8キロのうち、肥後西村(同県錦町)−湯前間の18・8キロについて11月に先行して運行再開する方針を明らかにした。県と地元10市町村で作る新法人が鉄道施設を保有し、同社が運行を担う「上下分離方式」で早期の全線復旧を目指す。

同社と県、市町村で構成する「くま川鉄道再生協議会」で報告した。球磨川の氾濫で浸水した列車全5両のうち3両を修理し、比較的被害が軽微だった区間で運行再開する。残りの区間は、国登録有形文化財でもある球磨川第四橋梁(きょうりょう)が流失するなど被害が大きく全線復旧の時期を明示できなかった。

豪雨によるくま川鉄道の被害総額は46億円に上る。同社は、熊本地震で大規模な被害を受けた三セクの南阿蘇鉄道のケースなどと同様、上下分離方式の採用や過去3年赤字路線であることなどを要件に、国が復旧費の実質97・5%を特例で負担するスキームでの全線復旧を想定。残りを県と市町村が1・25%ずつ負担する。

被災後、利用者の8割を占める高校生らは代替バスでの通学を余儀なくされており、くま川鉄道の永江友二社長は記者会見で「バスによる代替運行で、授業に遅れる生徒もいる。部分再開で定時性を確保し、一日も早い全線復旧を目指したい」と語った。【城島勇人】

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くま川鉄道 11月に一部運行再開 肥後西村−湯前間 九州豪雨

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