鉄道専門誌「蒸気機関車EX」(イカロス出版)が、2020年秋と21年冬号の2巻にわたり、旧国鉄福知山機関区(京都府福知山市)を特集した。蒸気機関車(SL)の機関士や車両の検査修理を受け持つ検修担当者らの体験談などを詳しく掲載し、当時を知る人たちが少なくなる中で、関係者は歴史資料として価値ある企画と評価している。【佐藤孝治】

 同誌は年4回発行。各地の機関区などを取り上げるシリーズ「国鉄の流儀」で紹介した。福知山は大阪、京都から但馬、丹後、若狭へとつなぐ鉄道交通の要所。明治時代に開設された阪鶴鉄道の福知山機関庫が1936(昭和11)年に機関区に改称され、国鉄分割民営化前年の86(同61)年に福知山運転区が発足するまで名が残った。

 福知山機関区の紹介は2巻で計47ページ。秋号は主に機関士らの話を座談会形式で掲載した。当時の国鉄マンたちはSLを「かま」と呼び、同じかまでも違った特徴(性格)があったことを懐かしく回顧し、きつい勾配を乗り切る苦労話も披露した。

 また、当時の路線断面図や乗務員時刻表なども見られるほか、「福知山機関区今昔」と題し、各年の機関車配置表や構内配線、設備略図も載せている。

 冬号では、機関区内での作業を知るため、検査長などを歴任した福知山市厚中町の大地洋次郎さん(80)へのインタビューを掲載した。蒸気ならではの検修や手作業で行っていた部品の分解、組み立てなどの苦労話を知ることができる。大地さんは特集に機関区所属のSLなど多くの写真も提供。「福知山機関区だけでこれだけの紙面を割いた特集記事は記憶にない。国鉄マンの生の声も聞け、当時が手に取るようによみがえる」と話している。

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旧国鉄福知山機関区の歴史と鉄道員の奮闘ここに SL専門誌が特集

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