JR沼津駅周辺の鉄道高架事業で、静岡県沼津市原地区の貨物駅移転先予定地の明け渡しを拒否した元地権者の所有物件を行政代執行(強制収用)で撤去した #川勝平太 県知事は24日の定例記者会見で、元地権者と面会して強制収用を陳謝したことを明らかにした。川勝知事は強制収用の実施前、元地権者に対して「なんとか会う機会を得たいと強く思っている」と呼びかけていた。【山田英之】

 川勝知事によると、元地権者との面会は23日夕方。トヨタ自動車が裾野市で計画する先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」着工のくわ入れ式などに出席した後、元地権者宅を事前の約束なしで訪れたという。元地権者に直接、「心から行政代執行のおわびを申し上げた。沼津市発展の歴史の一ページにあなたの名前は残る。節を曲げなかったのは誠に立派だと思っている」と伝えたと明かした。

 元地権者は「おわびには及ばない。私個人の信念でこの土地を譲らなかった」と答えたという。川勝知事は「にこやかに別れ、丁重に見送られた」と語り、ひじとひじを合わせる「ひじタッチ」を元地権者と帰り際にしたと説明した。

 川勝知事に同行した県職員は「アポなしで急に訪問した。強制収用から間もなく、険悪なムードになるかと心配したが、元地権者は、終始穏やかな表情だった。『知事が悪いわけではない』という言葉をいただいた。5分程度の立ち話だった。2人が会ってよかった」と証言した。

 鉄道高架事業は、JR沼津駅周辺の東海道線と御殿場線を高架化して、貨物駅などを郊外に移転する。沼津市と県は土地を更地にして明け渡すことを求めたが、事業に反対する元地権者は拒否した。

 県は2月19日、明け渡しを拒否した土地に残っていた元地権者の所有物件を強制収用。反対派の住民は「許せない! 県知事の二枚舌」と記したプラカードを掲げて抗議した。強制収用終了後、川勝知事は「代執行はやりたくなかった。残念」と話した。

「実績づくり」激しく反発

 川勝平太知事が24日の定例記者会見でJR沼津駅周辺鉄道高架事業の貨物駅予定地の元地権者と面会し、「にこやかに別れた」と発言したことに対して、元地権者の沼津市一本松、「原貨物駅に土地を売らない地権者の会」代表、久保田豊さん(81)=沼津市一本松=は激しく反発した。

 久保田さんは「知事は冒頭、『すいませんでした』と謝ったが、あとはペラペラと勝手にしゃべっただけだ。早口で何を言っているのかよく分からなかった。私がどうこういう暇もなかった。突然、来て5分もいたかどうか」と説明。「『握手しましょう』と言うから、ケンカするつもりはないのでひじで握手した。しかし、知事に対して裏切り者で許せないという思いは今も変わらない」と心情を語った。

 知事の訪問の動機については「会った、顔を見せたという実績づくりのためだろう」と推測した。【石川宏】

#陳謝 #JR #津市


静岡知事、沼津の元地権者に強制収用陳謝「実績づくり?」反発も

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