JR東日本千葉支社は18日、房総・鹿島エリアに投入する新型車両E131系を報道関係者らに公開した。3月13日のダイヤ改正に合わせて営業運転を開始し、内房線・外房線・鹿島線でワンマン運転を行う。外観・車内の写真とともに、E131系について紹介する。

内房線・外房線・鹿島線に投入される新型車両E131系。明るい青色と黄色の2色を配し、車体前面は水玉模様のデザインが特徴に

新型車両E131系は2両編成(1M1T)を12編成、計24両を新造。総合車両製作所(J-TREC)が製造した「sustina」ブランドのステンレス製車両で、片側4ドア、車体幅2,950mmの拡幅車体を採用している。最高速度は110km/h。車体側面の上部と窓下に2色の帯を配し、明るい青色は「優雅で生命感のある房総の海」、黄色は「内陸を彩る菜の花の色」をイメージ。車体前面の窓下には、この2色が水玉模様でデザインされ、「房総の海の波しぶき」をイメージしたという。車体前面・側面の行先表示器はフルカラーLEDとなった。

車内はロングシート主体の座席配置となっており、4人掛けのボックスシートは1両あたり2カ所、各車両の連結部側に設置されている。1人あたりの座席幅は、既存車両209系の450mmに対し、新型車両E131系では460mmに拡大。低座面化に加え、クッション性も向上した。あわせて吊り手や荷棚の高さも調整している。各車両の連結部側に車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースを設け、優先席とともにわかりやすい配色とし、識別性を高めた。車いす対応大型洋式トイレを設置し、バリアフリー化を推進している。

一部のドア上部に17インチ液晶ディスプレイの案内表示画面を設け、運行情報をはじめ情報提供の充実を図るほか、「乗務員の指示に従い、列車から外に出る方法」を示したステッカーも掲出している。セキュリティ向上のため、各車両の客室に車内防犯カメラを設置し、非常通話装置も1両あたり4カ所に増やした。乗降ドアは荷物が挟まれた場合でも引き抜きやすいドアとし、ホームとの段差も低減させている。



車体側面の上部と窓下に2色の帯を配した。各車両の車端部に乗降確認カメラも設置

ワンマン運転に対応した機器も設置。車体側面に乗降確認カメラを設け、乗務員が運転台から乗降を確認できる機能を搭載した。ワンマン運転時に半自動ドア機能を使用するため、車外のドア横に「あける」ボタン、車内のドア横に「あける」「しめる」ボタンを設置している。モニタリング技術の活用で安全性・安定性向上を図り、車両状態監視機能に加え、一部編成で線路設備状態監視機能も搭載。故障の予兆を把握することにより、事前の対処が可能になる。主回路機器にはSiC半導体素子を採用。車両の消費電力を抑制し、環境性能の向上を図る。主電動機は全閉型誘導電動機、補助電源装置は静止型インバータ、コンプレッサはスクロール式(オイルフリー)とのこと。

新型車両E131系の報道公開は幕張車両センター構内で実施され、R09編成(東京方から「クハE130-9」「クモハE131-9」)、R10編成(東京方から「クハE130-10」「クモハE131-10」)の2編成を公開。「千マリ」とともに、東京方の車両に「定員 135」、千葉方の車両に「定員 142」と記されていた。新造する12編成のうち、すでに10編成が出そろい、残る2編成も3月頃に納車予定だという。これから納車される2編成に、線路のモニタリング機能が搭載されているとの説明もあった。

E131系(R09編成)の運転台
運転台側の座席はロングシート
連結部側にボックスシートを配置

報道公開では、JR東日本鉄道事業本部運輸車両部車両技術センター長の菊地隆寛氏がインタビューに応じ、E131系について、「いま走っている209系と比べて、座席幅の拡大、空調装置の容量増大、バリアフリー設備の拡充、さらに快適性や安心といった部分も含め、大きく機能を向上させた車両となります。ワンマン運転の実施に際し、車両の側面に設けたカメラでお客様の乗降が確認できるシステム、ホームがない所でドアが開かないようにするホーム検知のシステムを装備し、より安心・安全にご利用いただける車両になったと思います」と説明した。

E131系は基本的に2両編成で運用される予定で、「利用状況に応じて、2両でまかないきれない列車であれば209系を運用することになります」と菊地氏。房総・鹿島エリアで活躍する既存の209系に関して、「今後すべて置き換える計画は?」との質問も出たが、「現時点で具体的な計画はありません」とのことだった。

房総・鹿島エリアでは、新型車両E131系が営業運転を開始する3月13日のダイヤ改正以降、内房線・外房線で日中時間帯を中心に木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間の直通運転を開始。新型車両によるワンマン運転を行い、半自動ドア機能を使用する。鹿島線も新型車両によるワンマン運転を開始するほか、成田線成田~佐原間の一部列車も新型車両を使用する予定(成田~佐原間の列車はワンマン運転を行わない)となっている。
















































新型車両E131系(R09編成)の車内と運転台







































新型車両E131系(R09編成・R10編成)の外観

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JR東日本、新型車両E131系を公開 – ワンマン運転に対応、写真95枚

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