熊本県の第三セクター、南阿蘇鉄道は16日、2016年4月の熊本地震で被災した「第一白川橋梁(りょう)」(166・3メートル)を架け替えるため、損壊した橋の撤去工事を始めた。旧鉄道省が1927年に建設した国内初の鋼製アーチ橋で、地震前と同じ構造での架け替え工事を進め、23年3月に完成する。南阿蘇鉄道は23年夏の全線復旧を目指す。

 橋は立野—長陽間に架かり、同県南阿蘇村と大津町を結ぶ。川面からの高さは約60メートル。地震前は峡谷を見渡せる絶景スポットとして人気だったが、地震による地盤のずれで橋全体が変形するなどの被害を受けた。

 4月で地震から5年となるが、南阿蘇鉄道は全線17・7キロ(立野—高森間)のうち、第一白川橋梁を含む10・6キロ(立野—中松間)で不通が続いている。第一白川橋梁につながる犀角山(さいかくやま)トンネル(125メートル)も亀裂が入るなど通行できなくなり、線路を敷き直すために山ごと削り取るなどの工事を進めている。

 土木学会は歴史的価値があるとして第一白川橋梁を15年度に「選奨土木遺産」に認定している。橋撤去工事の安全祈願祭に参加した南阿蘇鉄道社長の草村大成・熊本県高森町長は「多くの支援をいただき、この日を迎えた。土木遺産でもある橋の架け替えは断腸の思いだが、復活させることが私たちの使命」と語った。【山本泰久】

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南阿蘇鉄道、国内初の鋼製アーチ橋撤去開始 地震被災で架け替え

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