7月の九州豪雨で被災し、全線不通が続く熊本県人吉市の第3セクター「くま川鉄道(くま鉄)」への支援の輪が、全国の3セク鉄道会社で広がっている。くま鉄グッズの販売のほか、整備技術者を派遣した会社もある。くま川鉄道は「支援に応え、一刻も早く運転再開を果たしたい」としている。

今月上旬、高松市で開かれた鉄道イベント。会場の一角にくま鉄のグッズが並んだ。「くま川鉄道応援きっぷセット」(税込み1200円)を購入した岡山県倉敷市の男性(38)は「グッズ購入が復興の一助になればいい」と語った。

グッズ販売を代行したのは、岡山県倉敷市真備町などを通る「井原鉄道」(岡山県井原市)。「きっぷセット」は、実際には使用できない切符で、駅などで8月に販売を始め、70セットを完売した。2018年の西日本豪雨で被災し、一部区間が約2か月運休した同社の鳥越肇・営業企画課長(48)は「つらさは、痛いほどわかる。再建を後押ししたかった」と強調する。

「えちごトキめき鉄道」(新潟県上越市)が売るのは、くま鉄の線路に敷かれたバラスト(砕石)の缶詰(同550円)だ。社員が企画し、鉄道ファンの人気が高いという。池田香羊(かよう)営業主任(41)は「復旧支援を通じ、鉄道会社間の結束を強めたい」と語る。

くま鉄は人吉温泉駅(人吉市)と湯前駅(熊本県湯前町)を結ぶ24・8キロ区間を運行する。九州豪雨で球磨川にかかる国登録有形文化財・球磨川第四橋梁(きょうりょう)が流失。線路や踏切など50か所以上が浸水し、復旧のメドは立たない。そんな中、各地の「鉄道仲間」から、グッズ販売以外の支援も相次いでいる。

「若桜(わかさ)鉄道」(鳥取県若桜町)は、車両整備の技術者1人を7月、5日間だけ派遣した。同社社員の技術力の高さを知ったくま鉄が要請した。技術者は、エンジンが水につかり動かなくなった車両5両のうち1両を動ける状態に復旧させた。くま鉄の永江友二社長(56)は「車両が動いた時は言葉にならないほど感動した」と話す。

このほか、「いすみ鉄道」(千葉県大多喜町)は9〜11月の週末、くま鉄にエールを送ろうと、「急行くまがわ」のヘッドマークを付けた列車を運行した。

11年の東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道(岩手県宮古市)の社長で「第三セクター鉄道等協議会」の中村一郎会長(64)は「3セク鉄道の経営はどこも厳しい。災害が増える中、今後も助け合っていきたい」と語る。

くま鉄はインターネット上でも募金を受け付けており、30日午前10時時点で5218人から計約360万円が集まっている。問い合わせは同社(0966・23・5011)へ。

#全国 #くま川鉄道 #グッズ #7月


つらさは痛いほどわかる…救え「くま鉄」、全国の3セクが支援の輪

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