シリーズ「現場から、」です。新型コロナの感染拡大による飲食店の営業自粛は、観光地も例外ではありません。そこで、SLで有名な静岡県の大井川鉄道が考えたのは、“密”を避けて食事ができる新たな場所の提供でした。

静岡県の大井川鉄道を走る「きかんしゃトーマス号」の終点、千頭駅です。SLを降りた観光客は昼ご飯を食べようと駅前の店に向かいますが・・・。

観光客

「店でゆっくり食べようと思っていたが、どこも中では食べられないみたいで」

観光客

「子どもがおなかすいてぐずっているけど、(中で食べられる)店がやっていなくて」

9月30日までの緊急事態宣言の期間中、飲食店の多くが休業やテイクアウトだけの営業に切り替えていました。しかし周辺には座って食べられる場所が少なく、駅前のベンチが家族連れなどで密になりました。

川根本町まちづくり観光協会 土屋和明事務局長

「観光協会の窓口で『どこか食べられるお店は?』と聞かれることが多い。少し心苦しい」

そこで大井川鉄道が考えたのは、SLの客車の有効活用でした。

大井川鉄道・広報 山本豊福次長

「清掃後に客車を無料で休憩所として開放することを始めた」

折り返し出発するまでのおよそ40分間無料で開放し、お弁当などを食べてもらおうというサービスをトーマス号の運転日に行ったのです。客車は抗菌・抗ウイルス加工がされていて、窓を開けて換気もできます。

三世代で来た家族

「これは、あまり密にならない。家族だけだし、いいと思う」

テイクアウトのみの営業とした地元の店は、この取り組みを歓迎しました。

cafeうえまる 山本敦子さん

「雨の日や暑い日は屋根やエアコンがある所で食べたいという声があった。早急に対応していただいて、安心してお弁当をお渡しできる」

大井川鉄道・広報 山本豊福次長

「駅周辺の店舗と手を取り合って、難局を乗り切っていく」

車で訪れた観光客も150円の入場券を買えば利用可能なこのサービス。トーマス号の運転は10月、11月はお休みですが、大井川鉄道では、今後も地元と連携してコロナ禍を乗り越えたいとしています。(26日10:58)

#SL #コロナ禍 #観光客 #新型コロナ


【現場から、】SL食堂でコロナ禍を乗り切れ

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