警視庁は1日、夏にかけて増加傾向になる電車内の痴漢行為を撲滅しようと、鉄道事業者とキャンペーンを始めた。15日までの期間中、声を上げずに周囲に被害を知らせることができる同庁の公式防犯アプリ「Digi Police(デジ ポリス)」の利用促進を呼び掛ける。

アプリは2016年に開発された。当初から不審者情報を地図上に表示するなどの機能があったが、さらに改良されて周囲に被害を訴えやすいようにする仕組みも追加された。アプリ内の「痴漢撃退」マークを押すと、「痴漢です 助けてください」と表示されるため、周囲に被害を知らせることができる。画面をもう一度タッチすると、「やめてください」と自動で音声が出る機能も搭載している。米アップルのiOSと、米グーグルのアンドロイドを搭載した端末で無料ダウンロードできる。

1日は午前8時半ごろから、東京都渋谷区の京王井の頭線渋谷駅の改札近くで、京王電鉄、JR東日本、東京メトロ、東急電鉄の4社の駅員や同庁渋谷署員ら約50人が集まり、アプリの利用方法などが書かれたチラシ約600枚を配った。

同庁によると、東京都内における電車内での痴漢行為の検挙者は19年に約670人だった。20年は新型コロナウイルスの影響で約250人と減ったが、例年は軽装になる夏場に被害が増えやすいという。同庁生活安全総務課の重成浩司課長は「アプリを使えば声を上げずに被害に気付いてもらえるので、ぜひ使ってもらいたい」と話した。【柿崎誠】

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痴漢被害、周囲に知らせる「撃退」アプリ 警視庁が利用呼び掛け

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