JR西日本はこのほど、「将来にわたる鉄道の安全の実現に向けて」を策定したと発表した。福知山線列車事故の反省とその背景要因を踏まえ、事故の教訓として「安全の実現に欠かせない視点」を定義したという。

JR宝塚線(福知山線)の普通列車

策定にあたり、「福知山線列車事故のような事故を二度と発生させないことは、当社グループの責務であるとともに変わらぬ決意」だと表明。事故から16年が経ち、直後の対応にあたった役員・社員の退職が多くなっていることから、「事故の重い反省と教訓を継承し、将来にわたり安全な鉄道を実現していくため」に今回の文書を作成した。

事故について、「組織全体で安全を確保する仕組みと安全最優先の風土を構築できていなかった、すなわち『尊い人命をお預かりする企業としての責任を果たしていなかった』ことにより引き起こした組織事故」と総括。鉄道運行に伴って必ず生じるリスクを積極的に見つけ、先手の対策を講じていく姿勢に欠けていたとした。専門部門が個々に責任を持って取り組む考え方が強く、安全を経営の最優先事項にし、組織を挙げて取り組む態勢にもなっていなかったという。

さらに、現在では常識となっている「人は誰でもエラーする可能性がある」との考え方がなく、「エラーを起こすのは意識がゆるんでいるから」として懲罰的な指導が行われた。結果として現場社員との信頼関係が損われ、コミュニケーションが不足する状況を招いたとしている。

こうした反省を踏まえ、何よりも安全を優先する「安全最優先の風土」を経営陣が率先してつくると表明。関係する各部門が連携し、課題に対処するしくみの整備、自らのエラーをためらわずに報告できる環境づくり、人間のエラーや機械の故障を前提とした安全対策などを行い、「組織全体で安全を確保するしくみ」をつくるとした。

同社は今回まとめた指針を将来にわたって継承し、「安全の営みが有効か、取り組みに不足はないか、方向性は間違っていないか」を定期的に確認し、改善を図るとしている。

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JR西日本、福知山線事故踏まえ「安全の実現に欠かせない視点」定義

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