14日から大雪に見舞われた山形県内では、鉄道の運休や遅れが相次いだ。豪雪地帯を通り、急勾配が続くJR奥羽線は国内有数の難所。大雪が予想される今シーズンも、JR東日本は大型で高性能の除雪車を配備し、駅に緊急用の食料を備蓄するなど、雪対策に取り組んでいる。

JR奥羽線は17日朝、新庄発東京行きの山形新幹線つばさ136号が大石田駅(大石田町)に到着後、車両の床下に雪がたまり、発車できなくなった。同日、袖崎駅(村山市)でも、下り普通列車が同様に動けなくなり、これらの影響で、山形新幹線は、新庄—山形間で約11時間運休し、約1600人に影響が出た。

一方、奥羽山脈を越え、特に雪深い難所の福島—米沢間では同日、立ち往生した列車はなかった。

JR東日本仙台支社は、同区間の山形県側を除雪するため、計4両の除雪用保守車両を米沢駅などに配置。積雪の状況に応じて、線路上の雪をかき分けるラッセルタイプの車両と、線路上の雪をかき込んで遠くに飛ばすロータリータイプの車両を出動させている。

特に米沢駅—庭坂駅(福島市)間の急勾配では、通称「ビックロモ」と呼ばれる全長約25メートルの高性能な除雪車が活躍する。JR東日本管内で31台配備されている車両の1台で、車両前方のプレートを閉じればラッセル車、プレートを開ければロータリー車の機能を併せ持つ。

同駅間は、山形新幹線が開業する前までは、上り坂がきつくて列車が上り切れないため、折り返しながら進むスイッチバックが四つも連続して設置されるほどの難所だった。

ビックロモは県境までの約20キロ区間を雪の状況や勾配に応じて時速5〜40キロで作業する。除雪は、最終列車から始発列車までの約5時間以内で終えなければならず、1台で2役をこなせるビックロモが威力を発揮している。

JR奥羽線は、山形新幹線が1日約35本往来する大動脈だが、過去には雪による大規模な遅れが生じた。

2014年2月15日朝、板谷駅(米沢市)に到着した下り普通列車は、前方にできた雪の吹きだまりで発車できなくなった。山形新幹線を含めて最大約16時間半の遅れが発生し、約1万1200人に影響が出た。

この遅れを教訓に、同区間では積雪がなくても冬季は毎日、保守車両で除雪の必要性を確認している。積雪が40センチ以上の予報が出た際は、複数の除雪車両で上下線を同時に除雪する。

万が一、列車が立ち往生した場合に備え、バスによる乗客の移送が難しい、大沢駅(米沢市)や峠駅(同)などには、食料や水などを備蓄している。

山形地方気象台によると、今シーズンの降雪量は、平年並みかやや多いと見込まれるという。

JR東日本仙台支社は「ここ数年は降雪量は少なかった一方、雪対策は強化している。乗客に安心して利用していただけるよう努めたい」としている。

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雪深い難所でも立ち往生列車ゼロ、JRの高性能除雪車「ビックロモ」威力発揮

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